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2006年02月25日

メルボルン滞在記5

こっちに着いた日、空港から市街へ向かう車の中で、ケイトが言った。(以下、大阪弁訳)
ケイト「前もって言うてへんかってんけど、18と25の土曜日、朝10時からクラス入れてもうてん。ごめんな!」
しげ「ええよええよ。せっかくの機会やし、それ受けていい?」
ケイト「・・・これ、しげが教えるクラスやねんけど。」
しげ「!!!!!」

・・・ってことで、やらせて頂きました。
クラスというか、ワークショップというか、そんな感じの約2時間。
地元の大学生さんが3人、そしてケイト、ジェラルドの5人。
まあ当然英語でやらねばなりませぬ。
はぁ〜。日本語でも難しいのに・・・。
しかし、やってみると以外と上手くいくもので、
自分も動きながらナビゲートするので、みなさん何とか理解してくれたようです。
このクラスをやって良かったのは、ケイトとジェラルドの私の「おどり」を知ってもらったこと。
また、「ダンス」と「おどり」の違いを言葉(英語)と身体で説明する方法を
自分なりに見つけることが出来ました。
そして何よりも、参加してくれた学生さんたちの素直で美しい身体に感動!!
やっぱ「おどり」に国とか人種とか関係ないんやわ。
それを見せてもらって、これからの共同作業に向けて希望と勇気を頂きました。

投稿者 Shigeyan : 23:56 | コメント (2) | トラックバック

2006年02月20日

メルボルン滞在記4ー夏びわ子AUデビューの巻

今日は日曜日!
フィッツロイガーデンでは、姉妹都市関係にあるメルボルン・大阪のお祭りが開催されます。
そこで私、なにわ代表(?)ということで一曲踊らせて頂くことになりました。
これはケイトの提案によるもので、前回INK製作の折に見に来てもらった、
びわ湖ホール夏フェスの演目、そう「夏びわ子」をリクエストして頂きました。
びわ子は滋賀県出身なのですが、なにわのしげ演出ということで、まあひとつご理解を・・・。
かくして、「夏びわ子」初めての海外遠征、オーストラリアデビュー!!となりました。

タイトルをどないしようか考えた挙げ句、「Summer Time Child」としてみました。
かわいいでしょ?
これまでのびわ子レパートリーの美味しいところを選んで構成してみました。
作詞:しげやんによる「サマータイム」(大阪弁訳)を熱唱しながら登場!!
(この時点で子ども数名が号泣。)
アイドルドレスを脱ぎ捨てるとヒョウ柄水着で芝生にダイブ!オージー兄ちゃんの胸にダイブ!!
ペットボトルの水をぐびぐび飲んでハードロックに暴れた後は、
「われら青春」で縄跳び・ひとりスポ根おどり、
お客さまのオージー兄ちゃんをひとり拉致して即興デュオ、
最後はおしりダンスでお客さんの間を練り歩き、無事終了となりました。
日本人のお客さまにもオージーのお客さまにも、大いに笑って頂き、大きな拍手を頂きました。
ノリの良いみなさんに助けられ、びわ子も思いっきり楽しく弾けた1日でした。

ケイト、ジェラルド、フェスティバルの実行委員の皆様、メルボルン市の皆様、
本当にありがとうございましたー!!!


投稿者 Shigeyan : 13:41 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月18日

メルボルン滞在記3

31℃。暑い。ほんま暑い。
しかし、クーラーなしでも過ごせる。なんでや。
日本の夏と大きく違うのは湿気なのです。
陽のあたる場所は刺すような日差しが焼け付くように暑く、
木陰や室内はけっこう涼しく快適。
あと、天気がすぐ変わるのです。
朝小雨、昼前晴天、午後くもり、夕方寒い、みたいな。
これにもだいぶ慣れました。

さて、肝心の作品づくりの方ですが・・・。
最初の週の「やあ元気?」「わあ、これいいね」っていうフレンドリーな感じから、
いよいよ「それはわからん!」「なんでそうなる!?」っていう対戦モード(あくまでも良い意味で)
に切り替わってきております。こちらのお天気のように。
こっからがほんまのコラボレーション。
ここでどれだけ議論できるかが勝負なのです。
しかし、今回はかなり苦戦してます。
例えば、最近使い分けるようになった「ダンス」と「おどり」とか、
なかなか理解しがたいようです。
「ダンス」を "dance" 、「おどり」を "be in dance" などと訳しておりますが・・・。
あってんのかな???誰か教えてっっ!!

投稿者 Shigeyan : 13:22 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月13日

メルボルン滞在記2

朝プールを始めて今日で4日目。
クロールで50メートル泳げるようになりました。
だいぶ焼けました。朝型生活にも慣れました。
なんも知らん人が読んだら水泳合宿レポートのようですが、ダンスです。ダンス。
普段自分がやっていることを、「ダンス」から「おどり」と言うようになって早1年。
英語ではやはりdanceと言うしかなく、なんかいい訳し方はないもんかと思いつつ、
やっぱりこちらで作っているものが、本当にアスリート的にいい意味でdance!なので、
当分は両方使うことにしようと思っとります。

さて、
こちらの生活で一番有り難いのは、朝昼晩と自分で作ったご飯が食べれること。
こんな素晴らしいことはないで、ほんまに!!
お昼も1時間休みの間に部屋に戻って、作って食べて、テレビまで見れるのです。
日本の団地育ちの私にとって、こちらのはゴージャス設備で、
ごっつい食器洗い器とかは使いこなせないのですが、
モデルルームで料理してるような気分で楽しんでます。

水泳と料理と朝型生活。
こんな環境で作ったおどりを、日本に帰っても維持出来るんか!?
いや、維持したい!


投稿者 Shigeyan : 15:18 | コメント (2) | トラックバック

2006年02月10日

メルボルン滞在記1

関空からブリスベンを経由してオーストラリアはメルボルンへ。
2003年にケイト・デンボローさんと共同製作した「INK」の再演のため、
これから約4週間(正確には25日間)南半球で暮らさせて頂きます。
今こちらは夏の終わり頃。半そで。快適です。すんません。
みなさま寒中お見舞い申し上げます。

今回からケイトと共にカンパニーをやっているジェラルドも参加。
3人でわーきゃー言いながら稽古開始。
朝8時の水泳(!)から始まって、9時半スタジオ入り、17時までリハーサル。
ケイトもジェラルドもご家庭があるので基本的に夜は稽古しません。
その分朝型なのです。このチャンスに健康になってみせます。

こちらではケイトのおうちの離れに滞在させてもらってます。
台所、テレビ、庭つき。ほんま快適です。
お買い物も、ケイトの家も、ジェラルドの家も、スタジオもプールも全て徒歩圏内!
ネットは出来ないのですが、歩いて5分の所にあるケイトの旦那様ゴードンのオフィスで
LANケーブルを拝借しております。

快適な分、リハーサルはめちゃハードです。体育会系!!


投稿者 Shigeyan : 18:13 | コメント (2) | トラックバック

2006年02月05日

多治見ばかおどりウィーク(最終日)

朝9時半に劇場入り。
連日、ホールのみなさまが磨いてくれたスクリーンが整然と吊られている劇場で、
スタッフさんと呼吸を合わせるためにもう一度「i.d.」を通しました。
そしていよいよツアー本番。

お迎えダンスでは外から出入り口を開け放ち、昨日から残る雪と遊びました。
続く「i.d.」は全てのタイミングがばっちり合って、気持ち良く踊らせて頂きました。
有子さんの人形パフォーマンスが客席ダンスの始まりを告げると、
緞帳があがり、お客さんから歓声が。
初めは戸惑っていたお客さんも、「うたげうた」だいぶリラックスした様子で、
笑い声が聞こえるようになりました。
雪の残る中庭でのお見送りダンスでは「ラベンダー」を踊らせて頂きました。
最後はお客さんのところにゴールしてご挨拶。
この1週間、多治見で出会った方々がたくさん来て下さり、
本当に幸福なエンディングを迎えさせて頂きました。
ほんまにほんまに楽しい2時間!!

バレエを始めたばかりの小さい頃、劇場の子になりたいと切実に思っていました。
この1週間、ほんまに多治見市文化会館の子のように、好きなだけ使わせて頂き、
ウソみたいな子どもの夢を実現させてもらったことを、心から有り難く、恐れ多く思います。
文化会館のみなさま、地域創造のみなさま、そして見に来て下さったみなさま、
誠にありがとうございました!!
多治見のみなさまと再会出来る日を、切に切に願っております。

影絵ちゃん、1週間ありがとう!お疲れ様でした!!

投稿者 Shigeyan : 23:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月04日

多治見ばかおどりウィーク(4日目)

明日本番の「しげやんのばかおどりパフォーマンスツアー」に向けて、朝から劇場はフル回転。
朝9時にホール入りして、まずは、「i.d.」「うたげうた」のテクニカルリハーサルを行いました。
午後からはこのツアー全体をナビゲートして下さる人形つかいの有子(ありこ)さんとご対面して、
外のパフォーマンス会場を実際に歩きながら打合せとリハーサル。
そのあと中も外も全部含めた通しリハーサルを行いました。
1.劇場ロビーから会場に続く廊下でお迎えダンス。
2.大ホールの舞台上に設置した小劇場での1本目は「i.d.」を。
3.緞帳を上げると客席右手に大ホールの客席が出現、
ミラーボールとピンスポットの中を走り回る客席ダンス。
4.15分の休憩ののち劇場での2本目「うたげうた」。
5.劇場の外に飛び出し、中庭で踊るお見送りダンス。
以上、豪華5本立て!休憩や転換も含めて2時間余り。
めちゃくちゃ疲れることを想定していたのですが、楽しくて楽しくて、思ったほどしんどくない!!
のは、リハーサルやったから!?
明日の本番が楽しみでもあり、恐怖でもあります。

投稿者 Shigeyan : 23:17 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月03日

多治見ばかおどりウィーク(3日目)

根本小学校4年生女子の2日目。3組に分かれて作品づくりに進んでおります。
多治見の特色なのですが、子どものダンスサークルの活動がすごく活発なのです。
ダンスを習っている子はもちろん、その友達からダンスのことを教えてもらっている子など、
潜在的にダンスと親しんでいる子がたくさんいるようで、
みんなでおどりを作るという作業には慣れている様子。
構成がものすごく上手で、えらい関心させられるのですが、
いい意味であいまいだったりヘンなものはなかなか出て来ないみたいです。
そんなのが見てみたいなあと思って、ちょっとプッシュしてみると、
大人しい感じの子が急に魚屋のおっさんみたいな格好になったり、
4〜5人がかりで抽選のガラガラマシーンを作ったり、
最後には3組3様の世界を繰り広げくれました。

午後は劇場に入って、スクリーンの吊り込みと作品見せ。
ここで問題発覚!!
スクリーンに両面テープの跡がべったり付いてて、
照明を投影すると影と共にその模様が出てしまう!!のです。
急遽、ベンジンを大量に買って来てもらい、スタッフさん総出でスクリーン磨きとなりました。
その後、「i.d.」「うたげうた」の2作品を一挙に見て頂き、
夜のワークショップへとなだれ込みました。

アウトリーチプログラムの最後を飾るのは、大人のワークショップ。
24人の方に参加して頂きました。
じっくりからだを組み立てたあと、ひとりで歩く、みんなで歩く、
など、空間を共有することを体験して頂き、
「指先についたノリをネバネバしているうちに糸に引っ張られて納豆を掴んでしまう」
という振付を4人づつのグループでおどって頂きました。
年齢層もバラバラだったのですが、みなさんそれぞれに、
振付「を」おどることから、振付「で」おどる、という今回のテーマに取り組んで頂き、
最後には顔つきも身体つきも男前女前になって、自分が感じたことをお一人づつ語ってくれました。

多治見でワークショップや道場やぶりに参加して下さった全てのみなさま、
貴重な体験とたくさんのエネルギーを頂き、とても幸せです!!
本当にありがとうございました!!

投稿者 Shigeyan : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月02日

多治見ばかおどりウィーク(2日目)

たのもう!しげやんのダンス道場やぶり@養生公民館・フラダンスサークル
いや〜これを待ってたのです。ビバ!タジミアンハワイ!朝から亜熱帯、外は木枯らし。
地元のフラダンスサークルのお稽古にお邪魔して、まずはフラダンスを習います。
そのあとは、お一人づつを相手に即興デュオをノンストップでおどり抜きます。
この日集まって頂いたのは、中高年の(とは思えないしなやかな)方々約20名。
要するに20人斬り。「空手バカ一代」のフラダンス対しげばかおどり版です。
佐藤豊子先生からめっちゃかわいいフラのお衣装をお借りして、
私も影絵ちゃんも、コーディネーターのみなさまも、ハワイ美人に大変身。
フラダンスの動きには全て意味があり、歌詞の通りに振付されていて、
誰でもすぐに踊れるのが魅力です。
後半の20人斬りでは、みなさんの日常をそのままダンスにして頂き、
「テニスフラ」とか「うちの息子の嫁にフラ」とか、もの凄いダンスが生まれたのです。
脱帽っ!!!

午後は、根本小学校4年生女子30人とおどりました。2日連続の1日目。
夕方、劇場に入り、仕込みの出来た舞台で、影絵ちゃんと「i.d.」のお稽古をしました。

投稿者 Shigeyan : 21:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月01日

多治見ばかおどりウィーク(初日)

朝、ホテルを出発して南姫中学校へ。
1年生60名のワークショップです。当初、女子のみだったのですが、
別プログラムを予定していた男子も雨天のため一緒に参加してくれました。
3学期の中1は、ほぼ中2。オトナなのです。
デモンストレーションのコーヒーダンスにかなり戸惑いの顔でした。
私にとっても多治見で初めてのワークショップとあって、ちょっと緊張気味でしたが、
最後には3組に分かれて発表してもらいました。

劇場に入って舞台、照明、音響スタッフさんと顔合わせ。
最終日に行う公演の内容とそれまでのタイムテーブルを具体的に詰めました。
大ホールの下手側には客席用のひな壇と、上手側にはリノリウムが敷かれ、
大ホールの中に小劇場が仕込まれていました。
上手側の綱もとを舞台奥にする(要は通常の90°回転した形)ため、
影絵スクリーン用のバトンを吊ったり、照明を作ったりするのがかなり難しいのです。
そのため4日間かけて仕込み・リハーサルを行います。スタッフさんに感謝!!
子ども向け、大人向けのホールワークショップもここで行います。

その、子ども向けワークショップが17時からスタート。
地元のダンスグループの小学生30人が、大ホールの舞台や客席を、所狭しと駆け巡った2時間!!
6つのグループに分かれて、この劇場の好きな場所でダンスをつくりおどりました。
最後の発表会では、大のオトナ達を泣かす感動作も現れ、
付き添い及び見学に来て頂いたお母さま方にも楽しんで頂きました。
何よりも、私自身がたくさんのエネルギーをもらいました。

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